株式会社エー・ディー・ピーのSDGsへの取り組み
わたくしたち株式会社エー・ディー・ピーは、
SDGs【Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)】
の実現に向けて、まずはメインのプリント事業においてできることから優先的に取り組んでおります。
NEWS
バイオマス原料を配合したインキ用バインダー
林化学工業株式会社製造のインク用バインダーがきょう三郷工場に入荷しました。これは一般社団法人日本有機資源協会による認定を受けたバイオマス度20%のバインダーです。プリント工場としては今のところ取り扱っているのはADPだけです。今後Tシャツやトートバッグなどに実際にプリントテストを行い問題無く使用できるか確認していきます。
具体的取り組み事例
1)「エコパスポート」認証インクを採用
Tシャツなどの繊維製品へのプリントを扱う中で、着色するときの染料や顔料、多くの機能性を持たせるための薬剤など、生産する上で欠かせない化学薬剤は多岐にわたりますが、それらが有害な成分を含んでいないことを証明するのが、「エコパスポート」認証です。
(欧州のREACH規則などにも対応する世界最高水準の安全性が第三者機関によって証明される、自社レベルでの安全証明であるSDSより一歩進んだ認証です。)
エー・ディー・ピーではSDGsへの取り組みに入口として、わたくしたちが普段身近に接するプリント用インクを、「エコパスポート」認証のインクを採用することでサステナブルな社会に貢献してまいります。
種別 | 対応状況 |
昇華転写/インクジェット (エプソン) |
「UltraChromeDGインク」(昇華転写)「UltraChromeDGインクおよび前処理剤」(EPSON) エコパスポート認証インク。 |
濃色インクジェット (コーニット) |
「CMYK Eco-Rapid NeoPigmentインク」 エコパスポート認証インク。 |
2)その他化学物質・有害物質の適切な取り扱い
弊社では、化学物質の安全性に関する情報伝達のためMSDS(化学物質安全データシート)により管理しています。以下各メーカーによるプリント用インク・転写シートのMSDSを各種取りそろえておりますのでお問い合わせください。
- 昇華転写プリント用インク
- インクジェットプリント用インク
- 転写シート
- シルクスクリーンプリント用インク
種別 | 対応状況 |
MSDS (化学物質安全データシート) |
自然環境や社員の働く環境に配慮した、化学物質・有害物質の取り扱いに関するデータの開示。 MSDSに基づく化学物質・有害物質の正しい管理体制。 |
※MSDS(Material Safety Data Sheet)とは、化学物質の危険有害性情報を記載した文書のこと
3)廃インクの適切な処理
化学物質の安全性に関する情報伝達のためMSDS(化学物質安全データシート)に基づき、各プリンタから排出される廃インクは、適切な保管方法で管理し、化学物質に応じた適切な方法で定期的に処分しております。
- 昇華転写プリンタ廃インク
- インクジェットプリンタ廃インク
- 転写プリンタ廃インク
種別 | 対応状況 |
廃インク | 提携する外部業者へ委託し、産業廃棄物として最終処理を行い、マニフェストの発行をもって処分内容を確認。 |
4)「バイオプラスチック梱包袋(OPP袋)」を採用
バイオプラスチックとは、再生可能なバイオマス(植物由来)資源を原料に、化学的または生物学的に合成することで得られるプラスチックのことを指します。
それを焼却処分した場合でも、バイオマスのもつカーボンニュートラル性から、大気中のCO2の濃度を上昇させないという特徴があります。これにより、地球温暖化の防止や化石資源への依存度低減にも貢献することが期待されています。
エー・ディー・ピーではSDGsへの取り組みにとして、お客様の商品であるTシャツ等を入れる梱包袋を、再生可能資源である植物由来(バイオマス)樹脂をフィルムとインキに有効活用したバイオポリプロピレン(OPP)袋に替えることで、品質は従来と変わらず
- カーボンニュートラルによるCO2の削減
- 枯渇資源の保全
に貢献できると考えます。
日本のプラスチック廃棄処理方法は焼却がメインとなるため、水や土の微生物による生分解樹脂よりも、植物性(バイオマス)樹脂のCO2削減効果の方が環境配慮としてはより有効的と考えられています。
種別 | 対応状況 |
バイオマス(植物由来) 梱包袋(OPP袋) |
生分解性プラスチックをフィルムとインキを利用した梱包袋(OPP袋)を使用。廃棄後のCO2削減効果あり。 |
5)廃棄する予定であった未使用水着生地を有効活用
提携先と連携して、本来であれば廃棄する予定の未使用水着の残反を有効活用し、スポーツ向け・ランナー向けの下着(スポーツインナー)「快パンツZゼット」を開発いたしました。
高価な水着生地ですが、下着として利用することで、汗をかいてもすぐ乾く快適な機能性をもったスポーツインナーとして新たな価値が加わり、スポーツをする方に向けて、本来高価な製品を低価格で気軽にご利用いただけるアップサイクル商品として提供できることになりました。
■残反(ざんたん)とは
通常のアパレル商品の生地は、反物の生地から必要なパーツを切り出して裁断・縫製して仕上げていますが、その過程の中でどうしても余ってしまう生地のことです。通常それらの生地はその後焼却処分されることが多いです。
このような残反を利用することで、生産時の廃棄処分が減り、縫製工場には新たな仕事が産まれ、提携工場とも新たな関係を築いていくことができ、サステナブルな商品を実現できました。
種別 | 対応状況 |
水着残反使用 スポーツインナー |
生産時の廃棄処分減。 縫製工場に新たな仕事の創出。 提携工場と目標達成に向けたパートナーシップ構築。 サステイナブルな商品の実現。 |
☆販売サイト「プリント工場のADP 楽天市場店」【快パンZゼット】
https://item.rakuten.co.jp/kitasan/pz00001-c/
6)WEBサイトのフォントをUDフォントに
当WEBサイトでは、より多くの人へ適切に情報を伝えられるよう配慮したユニバーサルデザインフォントを採用しています。空間に余裕のある文字で視認性・可読性に優れており、誤読を防ぐシンプルな形状で読みすさと高いデザイン性を備えています。見えにくい条件下での検証を繰り返すことで、視力や環境に左右されることなく幅広い年齢の方にとって認識しやすいよう設計されています。
■ユニバーサルデザイン(UD)フォントとは
「ユニバーサルデザイン(UD)フォント」は、より多くの人へ適切に情報を伝えられるよう、ユニバーサルデザインの視点から見やすさや読みやすさを配慮・確認し製作されたフォントです。
※ UD FONT マークは、株式会社モリサワの登録商標です。
※ブラウザなど環境によってUDフォントが正しく表示されない場合
- 弱視や高齢者にも見やすい、読みやすいフォントを使用
- 各種情報を正しく分かりやすく伝える情報のユニバーサルデザイン化を支援
- 文章を読む速さの向上、誤読の削減によって、業務の効率化を支援
7)地域の活動をお手伝い
会社の目の前の墨田区亀沢二丁目にある緑町公園。北斎美術館に面した地元の公園です。
町会で毎年クリスマスイルミネーションの飾り付けがあり、微力ながら社員で今年もそのための準備のテント出しと設営のお手伝いをさせていただきました。
夜にはブルーのイルミネーションが木々に張り巡らされて幻想的にな雰囲気を演出しています。お近くに来られましたらぜひご覧ください。
8)「BIOバインダー20」を採用
バインダーとは、シルクスクリーンプリントを行う際に用いるインクの原料のことです。「BIOバインダー20」は、その原料の一部に再生可能なバイオマス(植物由来)を使用することで、石油由来の原料の使用量を削減した次世代のバインダーです。
内容量の20%をバイオマス原料を使用しているため、バイオマス20のバイオマスマークが付与されています。
化石燃料を使用した原料と比較し、バイオマス原料を使用することで大気中の二酸化炭素の濃度変化を抑えるカーボンニュートラルの考えに基づいた製品です。
このバインダーを利用したインクを使用することで、お客様の販売するプリント製品にバイオマス度を示したバイオマスマークを表示することができます。
お客様のプリント商品にバイオマスマークを表示することで、環境に優しい製品であることを消費者に向けてアピールできます。
エー・ディー・ピーではSDGsへの取り組みにとして、お客様の商品であるTシャツ等を入れる梱包袋を、再生可能資源である植物由来(バイオマス)樹脂を有効活用したバイオポリプロピレン(PP)袋でご用意できますので、プリントご依頼の際、スタッフまでお問い合わせください。
種別 | 対応状況 |
バイオマスマーク認定商品 「BIOバインダー20」 |
再生可能なバイオマス(植物由来)を使用することで、石油由来の原料の使用量を削減した次世代のバインダーを用いたインクの作成。 外観:乳白色ペースト PH:中性 |
今後も事業の各場面において、SDGsに向けて継続的に「できること」を少しずつ増やしていく考えです。